営業から技術へ相談するとき、先頭に書くこと
営業から技術へ「資料を送ります。確認お願いします」とメールが届く。図面、写真、過去見積が十点添付されている。技術担当は資料を読み終えてから、修理可否を聞かれているのか、機種選定か、見積条件かを営業へ聞き直す。
資料の量が多い案件ほど、先頭に「何を決めてほしいか」を一文で置きます。技術が答える問い、確認済みの条件、未確認、期限、回答の使い道を五行にすると、営業と技術の往復が始められます。
五行の相談票
決めてほしいこと:既設配管を残した交換案が成立するか。 確認済み:配管径、設備位置、停止可能日は現地で確認。写真12〜18。 未確認:既設制御との接続仕様。顧客設備担当へ確認中。 回答期限:8月4日。8月5日の顧客打ち合わせで選択肢を説明する。 回答の形:成立条件、追加確認、不可の場合の代替案。
「見積をお願いします」では、技術担当が価格以外の判断まで推測します。回答の使い道まで書くと、概算でよいのか、顧客へ確定回答するのかが分かります。
この図で決めること資料が多い案件ほど、技術が答える一文を先頭に置く。
添付資料には、役割を付ける
| 添付 | 使う箇所 | 状態 |
|---|---|---|
| 写真12〜18 | 既設配管と作業スペース | 現地確認済み |
| 平面図A-3 | 設備位置と搬入経路 | 顧客支給、現況差は未確認 |
| 過去見積 | 前回範囲との比較 | 価格は現在条件へ再積算 |
ファイル名だけを並べず、どの判断に使うかを書きます。古い資料や顧客説明は、確認済みと同じ扱いにしません。
未確認を隠さず、回答の分岐に入れる
技術担当は、すべての情報がそろうまで回答を保留するか、推測して答えるかの二択になりがちです。相談票に未確認があれば、次の三つを返せます。
- 現時点で成立する条件。
- 確定に必要な追加確認。
- 確認できない場合に分けて見積もる範囲。
営業はその回答を顧客への質問か、前提付き見積へ戻します。技術回答をそのまま顧客へ転送せず、何が確定し、何を相手に決めてほしいかを整理します。
現地資料の作り方は見積条件を再現する現地調査、顧客メモの変更履歴は仕様・運用・変更・未確認の四層へ置きます。受注後の現場引き継ぎでは三者の約束合わせへ、営業時点の前提と技術回答を渡します。
次に技術へ資料を送る前に、メールの件名や一行目へ「決めてほしいこと」を書いてください。その一文が二つの質問を含むなら、相談票を二件に分けます。