商談後のお礼メールで、宿題と次回判断を残す
商談後すぐにお礼メールを送っているのに、次の週には何を約束したか曖昧になる。お礼の文面は丁寧でも、宿題と判断が別々のメモに散っているためです。
商談後メールの役割は、好印象を残すことに加えて、次回までの仕事を固定することです。決まったことと未決定を分けて書けば、相手も社内へ転送しやすくなります。丁寧な一文だけでは、案件の次の行動は残りません。
お礼メールに残す四つの項目
| 項目 | 書くこと | 空欄だと起きること |
|---|---|---|
| 決まったこと | 合意した前提、検討範囲 | 次回に同じ話を繰り返す |
| こちらの宿題 | 提出物と提出日 | 催促されるまで動かない |
| 相手の確認 | 確認相手、会議日、必要資料 | 社内で止まる理由が見えない |
| 次回判断 | 続ける、見送る、条件を変える | 返事待ち案件になる |
この図で決めること宿題が読めるメールは、次回の議事録にもなる。
弱いお礼メールと直したメール
| 書き方 | 読んだ後に残るもの |
|---|---|
| 本日はありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。 | 好印象は残るが、誰の宿題か分からない |
| 本日はありがとうございました。確認範囲、当社提出物、貴社確認事項、次回判断日を下記に整理します。 | 次回までの動きが見える |
商談後の熱量が高いほど、すぐ提案書を作りたくなります。ただ、相手の社内確認先や判断日が曖昧なまま資料だけ出すと、送付後に止まります。メールの本文で、相手と自社の宿題を同じ画面に置きます。
宿題が残る文面の例
本日はありがとうございました。確認した範囲は、既存顧客フォローの運用見直しです。 当社からは、8月12日までに初回連絡候補の整理案をお送りします。 貴社では、営業責任者様へ対象顧客の範囲をご確認ください。8月15日の時点で進め方を一度判断できればと思います。
この例では、感謝、確認範囲、自社の提出日、相手の確認先、次回判断日が一通に入っています。返信がなくても、営業側は8月15日に何を確認するかを記録できます。
送信前に、次回日を一つ置く
- 商談直後に、決まったことと未決定を分ける。
- 自社の宿題だけでなく、相手が社内で確認する相手も書く。
- 提出物がある場合は、提出日と形式を入れる。一枚資料、見積、比較表など形まで決める。
- 次回日が置けない案件は、何を待っているかを一文で確認する。
- CRMや案件管理表には、送信済み、こちらの宿題、相手の宿題、次回確認日を分けて残す。
送る前に確認すること
- 相手の名前と会社名が正しい。
- 商談中に決まっていないことを、決まったことのように書いていない。
- 自社だけが動く文面になっておらず、相手の確認事項も見える。
- 次回日が「後日」や「追って」だけで終わっていない。
お礼メールは、早く送るだけなら数分でできます。けれど案件を進めるメールにするなら、商談メモを見ながら10分だけ整理します。ここで次回判断が残れば、後日のフォローが催促になりにくくなります。
商談中の質問設計は初回商談の質問を次の判断から選ぶ、営業メモを次の行動が分かる記録にする、返信がない提案の不足材料を見るも確認してください。
お礼メールは礼儀の文面であり、同時に案件の進行表です。送る前に、相手と自社の宿題が同じ画面で読めるか確認してください。