紹介・代理店経由の相談を、社内で迷子にしない受け渡し
協力会社から「相談したい会社がある」と連絡が来た。代理店から見込み客の話が来た。社長同士の紹介で、連絡先だけ先に届いた。ありがたい話なのに、担当が決まるまで数日空き、紹介元にも相手にも返事が遅れる。
紹介・代理店経由の相談は、通常の問い合わせより関係者が多い仕事です。紹介元、相談相手、社内担当、場合によっては現場確認者もいます。最初の一枚で、誰に何を確認し、どこまで話してよいかを決めます。
紹介案件が止まる場所
紹介案件が止まるのは、営業力の問題だけではありません。紹介元への返事、相談相手への初回連絡、社内担当の決定、取得経緯の確認が同時に起きるからです。
よくある詰まりは三つです。
- 紹介元へ「受け取りました」と返していない。
- 相手本人が連絡を望んでいるか確認していない。
- 社内で誰が初回連絡するか決まっていない。
この三つが曖昧なまま営業表へ入れると、相手を待たせるだけでなく、紹介元との関係も弱くなります。
受け取った日に埋める欄
| 欄 | 内容 |
|---|---|
| 紹介元 | 会社、担当、関係性、報告が必要な相手 |
| 相談相手 | 会社、窓口、本人が連絡を望んでいるか |
| 取得経緯 | 連絡先を誰から、どの目的で受け取ったか |
| 相談内容 | 何に困っているか、急ぎか、初回で触れてよい範囲 |
| 社内担当 | 最初に返す人、確認する人 |
| 期限 | いつまでに初回連絡するか |
| 紹介元への返事 | 受け取った報告、進捗報告の有無 |
紹介元の言葉をそのまま営業判断にしないことが大事です。紹介元は善意でつないでくれますが、相手本人がどこまで話したいか、どの窓口へ連絡してよいかは別に確認します。
紹介元へまず返す文
ご紹介ありがとうございます。
こちらで一度お話を伺います。先方へ連絡してよい窓口と、最初に触れてよい相談内容を確認させてください。社内担当が決まり次第、こちらから初回連絡します。
この返事では、すぐ商談に進めるより前に、連絡してよい範囲を確認しています。紹介元への敬意と、相談相手への配慮を同時に置くためです。
社内での受け渡しは一日で終える
紹介案件は、初回の温度が下がる前に返す必要があります。受け取った日に決めるのは、詳細な提案内容ではありません。
| 決めること | 決め方 |
|---|---|
| 初回担当 | 相手の業界や相談内容に近い人を一人置く |
| 初回期限 | 原則は翌営業日まで。遅れる場合は紹介元へ理由を返す |
| 確認事項 | 相談内容、時期、予算感、本人の連絡希望 |
| 紹介元への報告 | 受け取り報告だけか、初回後の報告まで行うか |
紹介を頼む前の準備は紹介依頼の準備、初回返信の型は問い合わせの初回返信へつなげます。紹介先を顧客管理表へ入れる場合は、顧客管理表の共有で担当と次回日も決めます。
個人の連絡先を受け取る場合は、本人の同意、取得経緯、紹介元との関係を確認します。名刺やメールを転送された場合も、営業リストへ入れる前に利用範囲を見ます。個人情報保護委員会の第三者提供ガイドラインでは、提供を受ける場合の取得経緯確認や記録について整理されています。
参考資料
次に紹介が来たら、すぐ営業表へ入れる前に「本人が望んでいる連絡か」を一行で確認します。それだけで、紹介元、相談相手、社内担当の三者が同じ前提で動けます。