受注残管理表で、納期回答と請求漏れを同時に減らす
受注は入っている。出荷予定も現場にはある。けれど営業は納期を答えられず、経理は請求できたか別の表を見に行く。受注残が、部門ごとに違う意味で管理されています。
受注残管理表は、納期だけを見る表にすると途中で切れます。受注、手配、出荷、検収、請求を同じ行で持てば、顧客回答と請求漏れを同時に見られます。営業、現場、経理が同じ行を見られる状態にすることが目的です。
受注残表に残す状態
| 状態 | 見る列 | 次にすること |
|---|---|---|
| 未回答 | 顧客への納期回答日 | 回答期限を置く |
| 手配中 | 仕入、製造、外注の確認先 | 遅れの兆候を拾う |
| 出荷済み | 検収日、請求日 | 請求へ渡す |
| 差し戻し | 理由、担当、再回答日 | 止まる理由を消す |
この図で決めること納期回答と請求は、同じ受注行から見る。
部門ごとに意味が違う列をそろえる
| 部門 | 見たいこと | 同じ行に置く列 |
|---|---|---|
| 営業 | 顧客へいつ納期回答できるか | 顧客回答期限、回答済み日、未回答理由 |
| 現場 | いつ何を手配するか | 手配先、出荷予定日、遅れ兆候 |
| 経理 | いつ請求できるか | 検収日、請求予定日、請求済み日 |
それぞれが別の表を持つと、受注後の状態がずれます。最初から完璧なシステムにしなくても、同じ受注番号をキーにして、各部門が見る日付を同じ行へ置きます。
一行で追う例
受注日: 8月1日。顧客回答期限: 8月3日。手配確認先: 製造担当。 出荷予定: 8月20日。検収予定: 8月22日。請求予定: 8月末。 未回答理由: 部品納期待ち。再確認: 8月5日午前。
この一行があれば、営業は顧客へ「確認中です」だけで返さず、再確認時刻を伝えられます。経理も出荷後に請求列を見れば、請求漏れを早く拾えます。
請求列を後ろに置きすぎない
- 納期回答日と請求予定日を同じ行に置く。
- 未回答の理由は自由記述にせず、選択肢と補足へ分ける。
- 出荷済みで請求日が空欄の行を、週次で必ず見る。
- 検収条件がある案件は、検収予定日と検収担当を入れる。
- 差し戻しになった場合は、理由、担当、再回答日をセットで残す。
週次で見るフィルター
- 顧客回答期限を過ぎているのに回答済み日が空欄。
- 出荷予定日が今週なのに手配確認先が空欄。
- 出荷済みなのに検収日または請求予定日が空欄。
- 差し戻し理由が入っているのに再回答日が空欄。
受注残表は、件数を眺める表ではありません。期限切れ、未回答、請求漏れの行を見つけ、担当者が次に動く表です。週次会議では、全部の行を読むより、この四つのフィルターを先に見ます。
受注から出荷までの受け渡しは受注、出荷、在庫確認を同じ行で渡す、注文書と見積の食い違いを着手前に止める、納品前確認メールで手戻りを減らすも確認してください。
受注残は、残っている注文数を数えるためだけの表ではありません。次に顧客へ何を答え、社内でどこへ渡すかを同じ行で見る表です。