となりの成長室

面接後の評価を、仕事の場面でそろえる

面接が終わると、「感じがよかった」「経験はありそう」「少し不安だった」という感想が集まります。どれも間違いとは言えませんが、このままでは採用を進めるか、追加で確認するかを決めにくくなります。

面接後に残すのは、仕事の場面で確認できた行動です。面接官の印象は補足として扱い、何を話していたか、どこまで任せられそうか、まだ分からない点は何かを同じ欄へ置くと、採用の判断を次の仕事へつなげられます。

面接メモを四つに分ける

面接官がそれぞれ自由に感想を書くと、評価の軸が揃いません。面接で扱った仕事場面ごとに、次の四つを残します。

残す項目書く内容避けたい書き方
場面どの仕事の話をしたか「全体的に」
観察した事実候補者が話した手順、確認先、返答の期限「しっかりしている」
任せる条件入社後に最初に任せられそうな範囲「即戦力」
未確認追加で聞く必要がある一点「なんとなく不安」

たとえば、顧客から情報の足りない問い合わせが来た場面なら、「最初に不足情報を確認し、回答時刻を返すと話した」と残します。評価は「対応力がある」とまとめず、実際に話した順番と、任せる仕事の範囲へ戻します。

採用、追加確認、見送りを分ける

評価を五段階の点数だけで並べると、平均点を出して終わりやすくなります。面接後の会議では、判断を三つに分けてください。

判断そろえる材料次に決めること
採用を進める仕事場面で必要な行動と、任せる最初の範囲誰が何をいつ案内するか
追加で確認する不明点が一つに絞れており、同じ仕事場面で聞き直せる質問する担当と確認期限
今回は見送る役割に必要な条件と、確認できた事実の差判断理由を社内に残す範囲

「良さそうだから採用」と決めず、最初に任せる仕事と確認先が決まるかを見ます。追加確認にする場合も、評価者全員へ聞き直さず、判断を変え得る一つの疑問だけを選びます。

15分の判断会議で決める順番

面接官が集まる前に、各自が10分で四つの欄を埋めます。会議では感想の強さを比べず、次の順番で進めます。

  1. 面接で確認した仕事場面と、観察した事実を一人ずつ読み上げる。
  2. 役割に必要な行動と照らし、任せられる範囲を一つ決める。
  3. 判断を「採用を進める」「追加で確認する」「今回は見送る」から選ぶ。
  4. 追加確認なら、質問、担当、期限を一つずつ置く。
  5. 採用を進めるなら、最初の仕事、教える人、初回確認日を残す。

会議の最後に、採用理由を長くまとめる必要はありません。次の担当者が迷わず動ける一行があれば、採用判断と受け入れ準備が分断されません。

評価記録の完成例

項目記入例
場面納期と現場条件が合わない問い合わせ
観察した事実希望日、在庫、現場の制約を分けて確認すると話した
任せる条件定番案件の条件確認と、未確認事項の営業への戻し
判断追加で確認する
確認内容例外納期を受けた経験で、誰へ何を戻したか
担当・期限現場責任者が次回面談で確認、二営業日以内
次の判断回答期限と確認先を自分で置ければ採用を進める

この形なら、面接官の感想を消す必要はありません。感想を判断の根拠にせず、仕事場面、事実、未確認、次の行動の後ろへ置けます。

質問票や受け入れ準備へ戻すとき

評価欄を埋めようとしても仕事場面が出てこないなら、面接後の会議を長くする前に、面接質問を仕事から作り直します。入社後の仕事場面から面接質問を作る方法では、主要質問、追質問、評価へ残す行動をそろえています。

採用する範囲が決まらない場合は、作業・確認・判断の棚卸しへ戻ります。採用を進めると決まったら、入社初日の準備を担当者別に分けるへ、最初の仕事と確認担当を渡します。

今日の面接メモから、感想の行を一つ選び、仕事場面、観察した事実、未確認、次の判断へ書き換えてください。採用を進めるのか、追加で確認するのか、社内で同じ材料を見て決められるようになります。

まずは相談から

面接後の判断材料を、一枚にそろえませんか。

面接で確認した仕事場面と評価を並べ、採用、追加確認、見送りの判断条件を一緒に整理します。