となりの成長室

顧客の声を、次の営業資料に戻すには

納品後に「助かりました」と言われた。導入後の確認で「社内説明がしやすくなった」と聞いた。担当者は覚えているが、次の営業資料やサービスページでは使えていない。

顧客の声が使えない理由は、声が足りないことだけではありません。原文、許可、匿名化、根拠、使う場所が分かれていないため、載せてよいか判断できないのです。

顧客の声を営業資料へ戻す手順原文聞いた言葉、場面、対応内容を切り離さずに残す。許可実名、匿名、社内限定、使用不可のどれかを決める。要約成果を盛らず、同じ悩みの相手が判断できる言葉へ直す。掲載先営業資料、Web、提案書、社内共有のどこで使うかを選ぶ。

顧客の声をそのまま載せない

営業資料やWebに入れたいのは、きれいな感想文ではありません。次の相手が「自社でも同じことが起きそうだ」と判断できる材料です。

そのため、顧客の声は原文のまま貼らず、次の情報と一緒に残します。

内容
原文顧客が実際に話した言葉
公開可否実名、匿名、社内限定、使用不可
要約会社を特定しない言い方
根拠対応内容、期間、使った資料、確認した場面
使う場所営業資料、Web、提案書、社内共有
次の相手同じ悩みを持つ見込み客、既存顧客

実名で出せない声も、匿名化して「どんな困りごとに、何をしたか」を残せば、検討材料になります。ただし、匿名化したから何でも言えるわけではありません。成果の断定や、根拠のない効果表現は避けます。

営業資料に入れる文

納入後の確認で、現場側の説明資料が社内共有に使いやすかったという声がありました。
同じように、導入後に説明が必要な相手へ渡せる一枚を先に用意します。

この文は、顧客名を出していません。けれど、どの場面で何が役に立ったかは残しています。資料に入れるときは、声を「すごく良かった」へ丸めず、検討中の相手が確認したい場面へ戻します。

使う場所で表現を変える

同じ顧客の声でも、使う場所によって表現を変えます。

使う場所表現の考え方
営業資料商談相手が次に確認する論点へつなげる
Web誰の広告表示か分かる形にし、成果を断定しない
提案書相手の状況に近い部分だけを短く引用する
社内共有原文、背景、許可範囲を残す

匿名実績の作り方は顧客名を出せない実績、営業資料全体の構成は営業資料を作る前に決めることへつなげます。顧客要望を改善や提案へ戻す場合は、顧客要望の記録と同じ表で扱えます。

広告やWebへ顧客の声を載せる場合は、事業者の表示として誤解を招かないか、根拠のない成果表現になっていないかを確認します。消費者庁の表示Q&Aでは、体験談だけで効果や性能の裏付けにすることへの注意が示されています。ステルスマーケティング規制も、事業者の表示であることが分かりにくい表示を問題にしています。

参考資料

直近で聞いた顧客の声を一つ選びます。原文、匿名要約、使う場所を分けると、感想はその場限りで終わらず、次の商談で使える判断材料になります。

まずは相談から

伝わらない資料やページを、一緒に直しませんか。

手元にある実績、写真、顧客の声を、相手が検討しやすい材料へ整理します。