法人営業メールの件名は、相手の仕事から逆算する
営業メールの件名を考えると、つい自社のサービス名やキャンペーン名から始めてしまいます。けれど相手の受信箱では、その言葉は知らない会社から来た宣伝に見えます。
件名は目立たせる場所ではありません。相手が自分の仕事として読めるかを判断する入口です。本文に個別の理由があるなら、その理由を短く件名へ戻します。開封率だけを追うと、本文を読んだ後に「期待した内容と違う」と感じられます。
件名で決める三つの型
| 型 | 使う場面 | 件名の作り方 |
|---|---|---|
| 時期型 | 年度末、展示会後、採用開始前 | 時期と確認事項を入れる |
| 仕事型 | 顧客フォローや引き継ぎが増える | 相手の業務名を入れる |
| 宿題型 | 過去接点や資料送付後 | 返す材料を一つ示す |
01件名相手の仕事と時期を入れる
02冒頭その仕事に触れた理由を示す
03本文確認したい一点へ絞る
04返信後次に戻す記録を決める
この図で決めること件名だけ強いメールは、本文で崩れる。
件名を変える例
弱い件名: 営業改善のご提案 使いやすい件名: 採用前に既存顧客フォローを動かす件でご相談 本文の冒頭でも、採用強化に伴い営業対応が増える可能性を見たことを一文で説明する。
| よくある件名 | 直した件名 | 直す理由 |
|---|---|---|
| 無料相談のご案内 | 展示会後の名刺フォロー整理について | 相手の直近業務が見える |
| 営業効率化サービスのご紹介 | 休眠顧客への再連絡候補を20件だけ見直す件 | 作業単位が伝わる |
| 業務改善のご提案 | 問い合わせ対応の初回返信を当日中に返す体制について | 相手側の判断テーマになる |
件名と本文の冒頭は同じ仕事を指す必要があります。件名に採用前の受け入れ準備と書いたなら、本文も採用強化から増える営業・顧客対応の確認へ入ります。件名だけを強くして本文が汎用のサービス紹介に戻ると、信頼を落とします。
件名だけを先に10本作らない
- 送付先のリストで、相手の変化を一つ選ぶ。
- その変化で増えそうな仕事名を書く。
- 件名は20字から35字程度を目安に、時期、仕事、確認事項のどれかを入れる。
- 本文の一文目に、件名と同じ理由を置く。
- 自分以外の担当者へ転送されても意味が通るか読む。
使わない方がよい件名
- 「必ず成果が出ます」のように保証して見える件名。
- 「重要」「至急」など、相手が決めた重要度を奪う件名。
- 相手の内部事情を知っているように見える過度な推測。
- 会社名だけ差し替えれば成立する、広すぎる件名。
営業メールの件名は、派手さより一致です。リストの連絡理由、件名、冒頭、本文の質問が同じ仕事を指していれば、読まれた後の違和感が減ります。
件名の前提になる候補選びは連絡理由から営業リストを作る、問い合わせフォーム営業の本文を短くする、休眠顧客への再連絡理由を作るも確認してください。
件名が自然に書けない相手は、本文の連絡理由もまだ弱い状態です。送付数を増やす前に、一社分だけ件名と冒頭が同じ仕事を指しているか見てください。