となりの成長室

既存顧客へ連絡する時期を、担当者の記憶から外す

「しばらく連絡していない顧客へ、そろそろ電話しよう」。この決め方では、担当者が忙しい月ほど連絡が消えます。三か月ごとの定期連絡にしても、相手に聞くことがなければ「その後いかがですか」で終わります。

次回日は、自社の営業周期から作るより、顧客の仕事に変化が起きる節目から作る方が自然です。納入後の初回使用、繁忙期、予算編成、定期点検、契約更新。相手が確認や判断をする少し前なら、連絡する理由が最初からあります。

請求書より、顧客の年間予定を見る

既存顧客の記録から、次の出来事を探します。

顧客側の節目その前に聞くこと連絡日の置き方
初回使用・稼働想定と実際で違う点がないか使用後、一週間以内
繁忙期止められない期間、備えが必要か繁忙期の一〜二か月前
予算編成次期に比較したい修理・更新・改善があるか申請準備の前
点検・契約更新継続条件、変更、未解決があるか判断材料を集める前

「年に四回連絡する」という回数は、管理の目安にはなります。ただし、顧客にとっての意味はありません。四回のうち二回にしか理由がないなら、その二回を外さない管理へ変えます。

三か月ごと、から抜け出す顧客の節目で作る連絡カレンダー自社の都合で周期を決めず、顧客側で確認や判断が必要になる出来事を予約します。
01納入・開始想定どおり使えるかを聞く
02繁忙期前止められない期間と備えを聞く
03予算前次期の検討材料が必要かを聞く
04点検・更新前修理、継続、更新の比較時期を聞く

この図で決めること次回日は、顧客に変化が起きる日の少し前に置く。

未来の一行だけを、顧客一覧に置く

長い履歴を要約し直す必要はありません。各社の先頭に、未来の一行を置きます。

次回日:9月3日 理由:10月の定期点検前に、前回交換した部品の使用状況を確認 聞く相手:現場責任者 返事の後:異常なしなら次回点検日へ。変化ありなら保守担当へ渡す

日付だけの行は、当日に何を話すか考え直すことになります。理由だけの行は、忙しいと先送りします。「誰へ、何を聞き、返事の後にどこへ渡すか」まで書くと、担当者が変わっても連絡できます。

売る物がない月こそ、観察を返す

既存顧客へ連絡すると、追加提案をしなければいけないと考えると、話題がない月は避けたくなります。提案がなくても、次の問いなら顧客の運用を確認できます。

前回のお打ち合わせでは、繁忙期だけ確認作業が増えると伺いました。今季も同じ状態か、運用が変わったかを確認させてください。

ここで返ってきた変化が、改善要望なら顧客要望の返答と再発条件へ、設備の使用後差分なら納入後フォローへ渡します。点検履歴の変化が重なるなら、保守履歴から技術確認候補を選ぶ段階です。

最初の対象は、売上上位の全社ではありません。次の三か月に顧客側の節目がある五社を選び、節目の一〜二週間前へ連絡日を置きます。定期連絡を増やすより、理由のある日を落とさない方が、会話は続きます。

まずは相談から

顧客の節目から、次回日を決めませんか。

取引履歴、点検予定、予算時期を並べ、誰へ何を聞く日かを顧客一覧へ残します。